こんにちは。膠原病歴5年目のカフェモカです。
インフルエンザの流行期に突入しました。ステロイド(現在4mg)や免疫抑制剤(タクロリムス2.5mg)を服用していて免疫力が低下している私は感染症にかかりやすいので、主治医と相談のうえ今シーズンも10月中にインフルエンザのワクチンを接種しました。
ところで、そもそもステロイド服用中、インフルエンザの予防接種は受けたほうがいいのでしょうか?
目次
ステロイド服用中、インフルエンザの予防接種は受けたほうがいいのか?
ワクチンを接種する意義とは?
国立感染症研究所のサイトをみてみると、次のような記述があります。
感染や発症そのものを完全には防御できないが、重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されており、高齢者に対してワクチンを接種すると、接種しなかった場合に比べて、死亡の危険を1/5に、入院の危険を約1/3~1/2にまで減少させることが期待できる。現行ワクチンの安全性はきわめて高いと評価されている。
厚生労働省のサイトをみてみると、次のような記述があります。
発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。
国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。
予防接種の判断を行うに際して注意を要する人
(ア)心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
(イ)過去にけいれんの既往のある者
(ウ)過去に免疫不全の診断がされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
(エ)接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
13歳以上の方は、1回接種を原則としています。ただし、13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。
ワクチンを受けるときに気をつけるべきこととは?
東京都感染症情報センターのサイトをみてみると、次のような記述があります。
慢性疾患(呼吸器・心疾患・糖尿病等)の治療を行っている方、透析中の方、免疫機能の低下がみられる基礎疾患を有する方については、かかりつけの医師に事前に電話等で連絡し、受診方法を確認してから受診しましょう。
ワクチンの効果・有効性について
免疫抑制剤やステロイド剤などを服薬している人は、「ワクチンをうっても効果が得られにくいかもしれない」という見解もあります。
たとえば、北品川藤クリニックの石原院長がブログ(2009年当時)で次のように投稿されています。
通常プレドニンの量として、1日20mg以上を飲んでいると、免疫の働きはかなり強く抑えられていて、ワクチンを打っても、その効果は殆どないと考えられています。
1日10mg以下の使用であれば、生ワクチンに関しても、基本的には接種可能です。ただ、その効果は矢張りある程度限定的と考えるのが妥当です。
そのほか、
- 免疫機能の低下している人にワクチンを打つということには、どのような意味があるのか
- プレドニンを飲んでいる人は、インフルエンザワクチンを接種したほうがいいのか?
- 打っても意味がないから止めたほうがいいのか?
こういったことに関して、北品川藤クリニックの石原院長がブログで回答しています(2009年の投稿記事ですのでご留意ください)。興味がある人は同院長のブログをご覧あれ。
私がかかりつけ医に相談したところ
プレドニンを20~30mg/日服薬していた頃にかかりつけ医に「インフルエンザの予防接種は受けた方がいいですか?」と聞いたところ、「不活化ワクチンであれば接種することに問題はないけれど、効果は限定的だろうね~」というような返答でした。
打っても意味はないかもしれないけれど、うちには当時幼稚園に通うチビっ子がいたし、幼稚園にお迎えや参観に行って感染症にかかるリスクも高い生活環境にあったので、安心を買う意味でも毎年インフルエンザのワクチンだけは接種しています。
インフルエンザの予防接種は任意接種なので、最終的には自己判断でとなりますが、打てるもので予防できるならすべて打ってしまえ、というのが私の考えです。
何はともあれ、長い冬を平穏に乗り切りたいものですね。皆さまもどうぞご自愛ください。