「心臓カテーテル検査」体験記。2泊3日の検査入院の内容・費用・持ち物を公開。

こんにちは。管理人のカフェモカ(@ta_mocha)です。

私が高安動脈炎と診断された翌年(2014年)、36歳のときに合併症である「狭心症」の治療方針を心臓内科医とともに決定するにあたって受けた「心臓カテーテル検査」とはどういったものだったか体験レポートをお届けします。

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心臓カテーテル検査体験記

検査入院持ち物リスト

検査入院の際の持ち物リストはこちら

検査入院1日目

2014月3月17日(月)15:30入院
体重、身長測定
体温 36.1℃
血圧 上115、下67、脈拍115

主治医くる。
「外来では手首からカテーテルを入れると言ったけれど、カフェモカさんの場合、頸動脈に狭窄があるので、手首からだと脳梗塞を発症するリスクがあるので、足の付け根からカテーテルを入れさせてください」

手首からだったら検査後すぐ歩けたのに。足の付け根だと、検査後5時間以上は安静が必要だとさ。あーあ。(T_T)

そして、さっそく剃毛の儀。とはいっても、私はアンダーヘアを20代の頃に永久脱毛(キレイな形に整えてあった)ので、看護師さんから

キレイですね。これなら、剃らなくて大丈夫そうです。

と言われ、剃らずに済んだ。こんなところで、永久脱毛が役に立つとは(苦笑)。

21時以降、飲食禁止。少量の水はOK。

検査入院2日目

2014月3月18日(火)
朝食禁止。検査用ガウンに着替える。

8:45
点滴開始。検査前の最後のトイレ。

9:00~10:30
朝一からの検査。
原則、家族の付添いが必要ということで、夫が会社を休んで付き添ってくれた。

検査室には緑の手術着(?)を身にまとった医師や看護師ほか10人ぐらいいて、
「おぉ!こりゃ大がかりな検査だわ~」「検査費用、数十万(10割)かかっても仕方がないわ」と、いきなり金勘定しちゃった…(^_^;)、

先生たちとの挨拶も簡単に、すぐさま検査台に乗せられて、なされるがままに心電図や血圧計の装置ほか、あれやこれや取り付けられる。その後、足の付け根を消毒された後、局所麻酔。フツーの注射並みの痛さ。

あっという間に検査準備は完了して、「では、検査をはじめますよ~」と先生。

カテーテルを入れたり引き抜いたりする音が聞こえてきたり、検査台を動かす振動は伝わってくるものの、痛みはまったくなし。「じゃ、撮影します」という合図のとき、「あれ?もう管が心臓に達しているのか」と気付かなかったほど。
検査中は目隠しをされてしまったので画像などは見られず。あぁ、見たかったなぁ~。

そーいえば、造影剤が投与されたときは、ノドのほうに熱いものがこみ上げてくるかんじと、アソコがぽーっと熱くなるかんじがあったな。一瞬、「あれ?私、失禁しちゃったか?」と焦った…(^_^;)

途中、深呼吸を繰り返し、「はい、止めてくださ~い」で撮影を何度か繰り返す。

医師A
「もっと引き上げてみて~」
医師B
「いま、見えました」
医師B
「情報としては、これが限界かな」

など聞こえてきたりしたので、撮影ポイントを探すのに、「手こずってるのかな?」と思った直後、

医師A
「いま怪しい場所をみんなで話しあってるから待っててくださいね」

とベテラン風の先生からフォローが入る。

検査の所要時間

検査の所要時間は止血作業とあわせて約1時間半、で終了。
通常は30分~1時間と聞かされていたから、たぶん長いほう。)
主治医から検査結果のおおまかな説明を受ける。

10:30 病室に移動。

検査自体は、局所麻酔を打たれるときの痛みと造影剤を入れられたときのイヤ~な温もり感を除けば、ラクなもんでした(以前、受けたことのある気管支鏡検査と比べれば、ウゲウゲっもないし)。

……が、そのあとの安静5時間というのがクセモノだった。とにかく疲れた。

動脈から針を入れているので、しっかり止血しないと、ドピューっ!と血が出てしまうらしい。

心臓内科医
「しっかり止血しないと、入院期間延びるよ~」

と先生に脅され、寝返りもうてず、身動きせずに検査後6時間(先生が外来で忙しく、1時間以上待った…)ひたすらベッドのうえであおむけ。尿道カテーテルを入れるのを断り、トイレもガマン(トータル8時間しなかったことになるが、水分ほとんどどってないので意外とガマンできた)。

ひまつぶし用にkindle本を事前にダウンロードしておいたけれど、検査後、少し発熱(前35.8→後37.0)したので読書する気力もなく、とりあえずテレビ(ワンセグ)をつけておいたけれど、全然楽しめない。時計ばかりが気になり、安静解除まで「あと4時間、あと3時間、あと2時間…」とカウントダウン。

12:15

看護師
「昼食、食べられそうですか~?」

検査後、そんなにおなかは減っていなかったけれど、「食べたい」「なにがなんでも、食べる!」と意地で食べた。

食事中だけはベッドを30度ぐらいまで角度をあげていいというので、スプーンをつかって、自分ひとりで食べられた。メニューはおにぎり2個、小松菜のおひたし、豚肉と豆腐の卵とじ、おふの味噌汁。汁ものだけは、ダンナに介助をお願いして、完食!

自前の吸い口ストローをペットボトルにとりつけて、水分補給もしっかり。「吸い口ストロー」念のため持ってきておいてよかったぁ!

16:45
ようやく先生がやってきて、止血確認&安静解除。
先生が何も言わずに張っていた固定テープをガシガシ剥がしていくから、それが痛かった。直後、点滴も外される。入浴は禁止。

「あぁ、ようやく動けるよー。トイレにもいけるよー。さぁ、院内、歩き回ろう!」と思ったけれど、長時間横になっていると、身体の動きがにぶくなるんですね。動き回ることは、断念。結局、引き続き、ベッドでゴロゴロ。

検査入院3日目

2014月3月19日(水)朝10時
止血もうまくいったので、予定どおり退院!

検査費用

医療費の窓口での支払いは、入院時にあらかじめ高額療養費制度の「限度額適用認定証」「特定疾患医療受給者証」を提示しておいたので、差額ベッド代なしで、2万3千円ちょっとで済みました。一般的には、3割負担の人でおおよそ6万円~10万円前後の費用がかかるそうです。心臓カテーテル検査にかかるコストについては、ご自身が検査を受けられる施設に問い合わせてみてくださいね。

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