20代で3度の転職。ベンチャー企業と大手企業を渡り歩いて、結婚・出産後フリーランスの道を選んだ私の仕事の変遷・仕事観。

「一発当てたい」

こう聞いたらあなたならどう捉えますか?

私(当時28歳)は経済的な自立、主体的な仕事への取り組みを求めて、「一発当てたい」と同僚たちに言いました(昔でいうところの「バリキャリ宣言」?)。

それに対する職場(2社目)の女性の方々の反応といえば

「ストレートに言うねぇ」
「やっぱり、うちの会社にはいいオトコいない?」
「バツイチオトコもいいよ」
「やっぱり女は、30までに結婚したいよね」

などという反応が続々と。

つまり、私の意に反して「独身で、経済力のある、いいオトコを捕まえたいのね」という意味で捉えられてしまったのです。結婚を意識しなくても、周囲が意識する。 世間一般には28歳という年齢は、やはりそういう年齢なのか? 私はただプロ意識を持って仕事がしたいだけなのに、など苦悩した日々がありました。

女性はあくまで男性のアシスタント的な位置付けという某大手商社の社風、周囲の女性たちの価値観。私にはどうしても馴染めませんでした。

話はややこしいのですが、私は当時、所属する編集プロダクションから某大手商社の広報部門に出向というかたちで常駐していて、もともとそのプロジェクト要員として採用されていました。契約がらみの大人の事情もあって、板挟みにあってしまったり、出向先での社風にまったく馴染めず、モチベーションがどんどん下がっていき、うつ状態に陥っていってしまいました。

突然、転職スカウトされる!

そんな折、1社目の元上司と久しぶりに飲むことになりました。ちょうどその方は、新しいベンチャー会社に役員としてジョインしたばかりで、信頼できる人材を求めていました。旧知の中だったので、「うちに来ない?」とその場でスカウトされ、未経験の人事というポジションだったけれど、新卒採用などやりがいもありそうだったので、その場で「はい、お世話になります!」と即答しました。で、この飲み会の翌日には退職の意向を伝えて、1ヶ月後には、退職&転職しました。突然やめると言い出したので、直属の上司からはなだめられたり、社長にはこっぴどく嫌味をいわれたり、円満退職とはほど遠いものでしたが、腹の内は「そんなの関係ねー!」ですよ。だって、「会社は社員のことを守ってくれない、自分のことを守れるのは自分だけ!」ですもの。以前、残業月100時間以上が当たり前の職場で働いていた私は心身ともに疲れきってしまった経験から被害者意識も強かった私は、そのときはそのように考えてしまいました。

教訓:将来的にフリーランスを目指すのであれば、円満退社するに越したことはない。のちのち、お仕事をもらえたりするから。

3社目はベンチャー企業への再就職

1社目に創業間もないIT系のベンチャー企業で働いていた私は、再び、3社目で上場を目指すベンチャー企業に再就職することになりました。私の場合の、「一発当てたい!」というのは、今思えば、自分で起業をする勇気はないけれども、ストックオプション(上場益)で一発当てたい!!という夢を買いたかっただけかもしれません。まるで、宝くじを買って、ワクワクするような、そんな感覚ですね。その会社のキャラクターコンテンツを扱うビジネス自体にも夢が感じられて、アニメや漫画、ゲームなど楽しそうな企画をつくっている会社で働けるなんて楽しそうだな、と。未経験で人事のポジション、しかも経営者の直下で経営術を学べるのも、その後の自分にとっていいキャリアになるな、と思いジョインすることにしました(契約社員→途中から正社員)。

仕事選びの基準は「ワクワクできるかどうか」

実際働いてみて、オモシロかったですよ。新天地はエンタテイメント企業だけあって、オフィス内は遊びゴコロ満載でした。オフィスは昭和30年代の下町を再現した空間となっていて、たとえば、会議室の名前の付け方がおもしろくって、「7号(パチンコ)の打ち合わせやるから、来来軒(←会議室の名称)集合ね!」「スナック桜(←会議室の名称)に、行ってきます!」といった具合。思わずクスッて笑っちゃうでしょ?会社の受付には電話ボックスが設置されていて、いまはなつかしい黒電話。ちゃぶ台のあるたたみの部屋などもあったり、社長室はストリップ劇場の看板が!会長室はバーカウンター風になっていて、ダーツバーなどもあったり、とにかく楽しめる雰囲気の会社でした。

仕事内容は主に人事担当者として、採用活動を任されていました。転職サイト(リクナビやエンジャパン、マイナビなど)やアルバイト求人サイトへの広告出稿管理の業務は、それまでの企画・編集経験などを活かすことができました。新卒採用の会社説明会の運営や面接のセッティング・書類選考などの選考管理、中途採用では主に人材紹介会社に依頼をして採用活動を行ったり。ルーティーンワークとして、給与計算や年末調整、社会保険などの入退社手続きなども行っていたので、総務・人事事務全般の経験や役員秘書の経験も積めました。これらの事務経験は、派遣社員で働く際に、結構役立ちます。また、ライターとしても人事(採用)系の記事を書く際に役立っています。

経営状況が悪化、リストラにあってお役目御免!

ここでは詳しくは言えませんが、結局、会社の経営状況が悪化して、上場の見通しも限りなくゼロになって、年収1000万円クラスの報酬をもらう役員や部長クラスが引責辞任・退職していくなかで、私をスカウトしてくれた上司(役員)もやめていって、この会社には私がいる理由がなくなってしまった。そして、リストラされました。

建前上、ほかの社員のモチベーションを下げないように「結婚退職」というかたちがとられたけれど(そのように周囲には言いなさいと人事部長から命令されたときには正直ムカついた!)、ホントはリストラだった。私の場合、中途採用で、ほかの社員に比べて年俸が高かったから(給与担当もしていたので、全社員、役員の給料も知っていました)。営業が苦労しているのに、管理部門の人数多すぎだよね、とリストラの対象になるのは当たり前の状況だったから。労働基準監督署などに訴えて粘ることもできたかもしれないけれど、潔く身を引くことにしたのです。

出版社でアルバイト

結婚して数年内には妊娠希望もあったので、次はどっぷり正社員として働くことはやめようということを前提にふたたび就職活動をはじめました。そんな折、某出版社で編集アシスタントを募集していたので、直接応募したところ、ご縁あってアルバイトとして採用してもらいました(当時30代前半)。その後、契約社員(1年更新)に切り替わっています。

フリーランスになるための実績と人脈づくり

ここでは、給料は度外視して、ゆくゆくフリーランスとして独立するための布石として、編集実績と人脈づくりをしておきたかったので、信頼してもらえるよう、まじめにコツコツ働きました。おかげで、その後計画どおりに妊娠し、臨月間際まで働き、円満退社しました。この会社からは退社後も、いろいろお仕事をもらっています。

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そして、フリーランスとして独立

なかなか、遠回りしてしまったようにも思えますが、さまざまな規模の会社組織や、雇用形態もアルバイト・パート、契約社員、正社員も経験し、職種はマスコミや出版社での編集・企画だけでなく、人事・総務(採用、給与、福利厚生、社員教育、人事考課)、有名人の秘書などもやったり、役員に近いポジションで経営とはなんぞや?お金を回収することの大切さなども学べたし、フリーランスとして独立するには十分な知識・経験と人脈を作れたので、どんな経験もムダにはなっていないと思います。

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これから就活・転職する人へのアドバイス&まとめ

  • 雇用形態(正社員、契約社員、パート)にはあまりこだわらないほうが、自分のやりたいことに携われる可能性が広がり、仕事の選択肢の幅も広がる。
  • 好きな仕事も、環境(社風、規模など)次第でイヤになる。
  • 転職するなら、実績や成功体験をつくってから実行したほうがベター。
  • できれば円満退職が望ましい。
  • しかし、チャンスを逃さないためにも、自分の身を守るためにも突然やめることもやむなし。
  • 一人では仕事はできない。人脈づくりは大切。
  • 失敗したら、また立ち上がればいい。
  • ときには、充電期間も必要。
  • ライフステージごとに理想的な働き方は変わる
  • 一度かぎりの人生、ワクワクするような仕事をしよう!

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