膠原病の持病がある人が「妊娠・出産できる条件」(ステロイド、アクテムラ、免疫抑制剤)

膠原病の持病がある人が「妊娠・出産できる条件」

膠原病の持病がある人が「妊娠・出産できる条件」とは、

  1. 病気が十分にコントロールできていること(10ヶ月以上が目安)
  2. プレドニンの服用量が1日あたり15mg以下(私の主治医は10mg以下推奨)
  3. 高血圧がないこと
  4. 腎臓や心臓、肺の機能に異常がないこと
  5. 免疫抑制剤を使用していないこと

(参考文献:橋本博史監修「膠原病がよくわかる最新治療と正しい知識」ほか)

と一般的に言われています。

私の場合

私が高安動脈炎で緊急入院したのは、私が35歳、息子が3歳のときのことでした。6歳になった今でも朝目覚めたときなどには、私の姿がみえないと、「お母さんがいないと、さみしいよぉ~」とぐずったり、カワイイもんです。

息子が4歳の頃のお話です。公園で年下(1歳半)のお友だちができて、滑り台やらブランコやら砂場遊びやら、「ボクがお手本みせてあげるからね!」と言わんばかりの息子。仲良く手をつないで歩くふたりのうしろ姿には思わず、「萌え~♪」でした。弟分ができて、それはもう楽しそうでした。

そんな息子の姿をみていると、この子のために弟か妹か、つくってあげたいなー、と考えたこともありましたが、二人目は9割方あきらめモードです。というのも、私の場合、上記3(高血圧)、4(狭心症)、5(免疫抑制剤)にひっかかっているからです。

妊娠・出産ができないなら「養子」という選択もあり?

この過去記事のように養子について考えてみたこともありました。

妊娠・出産のリスクについて主治医から言われたこと

現時点での妊娠・出産に関するリスクについて主治医たちに質問したときに返ってきたコメントは次のとおりです。

心臓内科医
「出産は心臓に負担がかかるので、おすすめしません。」(心臓内科医)
膠原病内科医T先生
「2~3年後に病状次第で考えてもいいかもしれませんが、生めたとして、子どもたちにお母さんがいないという状況になってしまうこともありうるので、慎重に考えたほうがいいですね。」(膠原病内科医T先生)

このようなコメントを聞いても、少しでも可能性があるならば、あきらめるのはまだ早い!と思っていました、30代半ばの頃は。でも、もうすでに40も間近になった今では、さすがにもう妊娠・出産にトライする気持ちは薄まってきています。

それでも、担当医が変わったので、改めて妊娠・出産に関して聞いてみたところ、

膠原病内科医S先生
「第1子のときは何事もなく出産できたけれども、次がそうなるとは限らない。高齢出産に加え様々なリスク要因があるので、基本的にはお勧めしません。でも希望があるなら相談にはのります。ゆっくり考えていきましょう」

と言われました。

同病の方で、妊娠・出産された方も知っています。主治医から聞いたところによると、3人くらい産んだ人がいるらしい一方で、残念ながら流産や死産を経験されている方もいらっしゃるそうです。

正直いまは自分の体調をコントロールするのに精一杯で、とてもじゃないけれど、子どもを二人も育てる自信はありません。

ひとりだけでも授かったことをありがたく思いながら、これからも一人息子に愛情を注いでいくことにします。