目次
病気のことを会社に伝えるべきか?それとも隠す?
会社や同僚に自分の病気のことを伝えるって、とても勇気がいることですよね。ましてや、その病気が希少難病だったとしたら、原因不明のわけのわからない病気について、どのように赤の他人に表現・説明していいものかと、これまた悩むことでしょう。
配慮がいらないのであれば、わざわざ伝える必要はない
一般に、病気に関する事柄は、超・個人情報!
本来であれば別に言わなくったっていいはずです。なので、勤務先の職場で配慮がまったくいらないのであれば、会社にわざわざ伝える必要はないという考え方もあります。
できるだけオープンに話して働くことをオススメするワケ
でも、難病をかかえながら実際に働いていると、体調がイマイチな日には仕事を休まなければなりませんよね。
休んだ日には同僚たちに仕事をカバーしてもらわなければなりません。事情を知っているのと知らないのとでは仕事を振られるほうの心構えも変わってくるのではないでしょうか。
会社側にとっても、上司、経営者・マネジメント層が人員計画やスタッフの配置などを考えるうえで、情報としてもらっていたほうがリスク管理できるメリットがあるので、報告してもらったほうがありがたかったりします。また、これから仕事を探すという方であれば、ハローワーク経由で病気をオープンにして就職すると、企業側が「難治性疾患患者雇用開発助成金」をもらえる場合もあるメリットなどもあるので、難病や障がいに理解のある会社であれば、病気のことを聞いたからといって即不採用になるというわけでもありません。
状況によるかもしれませんが、勇気を持って職場の人たちに伝えることにはいくつもメリットがあります。
病気のことを職場に伝えるメリット
では、病気のことを職場に伝えるメリットを具体的に考えてみましょう。
- 体調に合わせた合理的配慮・理解を得られやすい
- 急に休みたいときでも言える環境があるといい
- 「適材適所」が検討される
- 無理せず長く働き続けられる可能性が増す
- 話せる人=理解者を作っておける
などが挙げられるでしょう。
会社に難病・障害のことを伝えるときのポイント
会社に病気のことを伝えるときのポイントとしては、単に病名を伝えるだけでは不十分です。
- どんな症状があるか
- 治療内容
- 仕事をするうえでどんな困りごとがでてきそうか、そしてどう対処できるか
- 仕事上の留意点・配慮してほしいこと
- 日常生活の留意点
- 薬の副作用
などを端的に伝えて、理解を求める必要があります。そして、働く意欲や熱意、これからも会社に貢献していきます!ということをしっかりアピールしていくことも大切です。
実際に働く難病当事者の声
上司から同僚たちにも配慮の話をしてもらっているので、仕事を手伝ってくれたり代わってくれたりします。
突発的な休みをとっても次の日「体調大丈夫?」と声がけしてくれるのでいつも心が救われています。
力仕事や感染性の高い仕事はなるべく外してもらうように配慮してもらっています。
職場の方々にかなり助けてもらっているおかげで、なんとか仕事も続けられて本当に有り難く思っています。
今の職場は全員がわたしの病気の事を知ってるわけでもないので、体調が少し悪くても仕事を押し付けてくるので苦労しています。
仕事と治療の両立をはかるために
仕事と治療の両立をはかるためには、
- 病気のことを会社に伝えておくこと
- できるだけムリなく働くこと
それが、長く働き続けるためのコツと言えるのではないでしょうか。