【就活】ハローワークの求人票を見るときの3つの注意点。元採用担当者が解説します。

ハローワークの求人票の見方

ハローワークの求人票をみていると、なぜ細かい記載がないのか、と思われる人は多いのではないでしょうか?

たとえば、こんなかんじの求人票↓

●仕事内容:書類作成、データ入力、電話対応
●雇用形態:正社員
●経験:Word、Excelを使用した事務経験
●残業時間:月20時間程度
●募集人数:数名

ハローワークの求人票があっさりしている理由

企業・採用担当者側すると、

  • 応募者の数が極端に減ってしまうと困るから
  • 応募者の適性に合わせて配属先を考えるから
  • 単にハローワークの求人票のフォーマット上、それくらいしか記入できないから

などの理由があります。

このような求人を見て、自分の希望にぴったりの求人!と思うようであれば、よくよく考えて応募したほうがよいでしょう。

ハローワークの求人票からは記載内容以上のことを読みとる必要がある

  • 正社員待遇にもかかわらず、あまりに仕事内容が簡単すぎないか?
  • Word、Excelを使用した事務経験とはどの程度の経験を指すのか?
  • 就業場所の従業員数や女性の割合は?
  • 障がいのある人は活躍しているか?
  • 月平均の残業時間数

など、よくよく考えて、リサーチしてみたほうがいいでしょう。

ハローワークの求人票をみるときの注意点

残業時間数はアテにならない

残業時間に関しては月20時間と記載があっても、実はその倍の40時間くらいの残業があるかもしれないことは覚悟しておいたほうがいいでしょう。残業時間数は、採用担当者がこんなものかな?とテキトーに書いてハローワークに出している数字ですから。当然、労働基準法の範囲内の数字を書くにきまっています。

条件がいい求人は競争倍率も高い

簡単かつ未経験okの仕事なら、多くの人が応募し、倍率は高くなるでしょう。雇用形態が「正社員」であれば、いっそう厳しいことも考えられます。

正社員はより付加価値の高いパフォーマンスを求められる

私が以前働いていた会社もそうでしたが、最近は、社内の業務の一部(たとえば、給与計算など)がアウトソーシングされていることも多くなっています。

正社員はより付加価値の高いパフォーマンスを出すことを求められます。簡単な事務レベルの仕事を求めるのであれば、正社員にはこだわらず、契約社員や派遣スタッフとして働く選択肢も考えたほうがよいでしょう。

ハローワークの求人票を読み取るポイントまとめ

ハローワークの求人票をしっかり読み取みとり、

  • 企業がどんな人材を求めているか
  • どんな経験を求められているか
  • どんな準備が必要か

など、より深く、より具体的に考えてみると、マッチングがうまくいきやすくなるでしょう。

おすすめの就活本

応募企業を探したり、調べるときは、東洋経済新報社発行の『就職四季報』をチェックしてみるのもおすすめですよ。平均年収や離職率、残業時間、昇給率、平均勤続年数などなど、約5000社の各種データが掲載されています。

就職活動は難病や障がいのある人にかかわらず、誰にとっても簡単ではありません。それでも皆さん努力しながら就職活動を進めています。自分なりの働き方、自分を活かせる環境を模索しながら、自分にとってのベストな一社を探していきましょう。