【体験談】天井がグルグルまわる!「良性発作性頭位めまい症」になったときの治療内容・期間・エプリー法。

30代後半の私自身が実際に起こした「めまい」は、「良性発作性頭位めまい症」でした。

初めて発症したときには何がおきたのか分からず、

「えっ?なに、コレ?」
「天井がグルグル回ってる~!!」

これが、以前テレビでやっていた回転性のめまいというヤツかー。確か、命にかかわる危ないめまいではなかったはず!

と、自分を落ち着かせて、とりあえず横になる。

しかし、横になると、余計に吐き気がして気持ちが悪い。
おえーっ。

目をつぶると、残像で余計にぐるぐるまわる~!!ううー、キモーイ(泣)

ちょうど土曜日で夫が家にいたので、車で耳鼻咽喉科まで連れて行ってもらいました。

回転性めまいの原因は、多くは耳!

めまい疾患の中でもっとも多く、特定の頭の位置や頭を動かすこと(例えば寝返り、起床時、臥床時など)により誘発される回転性めまいです。めまいは数秒から数十秒でおさまり、難聴や耳鳴は伴いません。内耳にある耳石器(じせきき)の耳石の一部がはがれて半規管(はんきかん)の中を浮遊し、頭の動きで移動するためにめまいが起こります。眼の動きを観察しながら、頭を動かせて実際にめまいを誘発させることにより、はがれた耳石のある場所を特定することができます。多くの場合、はがれた耳石を元の位置に戻す耳石置換(ちかん)法によりめまいを改善させることができます。診断さえつけば治しやすい病気なので、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

(日本耳鼻咽喉科学会のサイトより引用)

グルグルめまい(回転性のめまい)のときは、耳鼻咽喉科へ!知らなかった人は、覚えておきましょう。

耳鼻咽喉科での診察&検査内容

ゴーグルのような機械で両目をのぞかれて、「はい、上むいてー、下むいてー、右、左」。「眼震がありますね」「では次。こちらに移動して、両足を揃えて、両腕を前に出してみてください」「次は、足を前後にして、目をつぶって立ってください」「次、片足で目をつぶって立てますか?」とひととおり動作チェックをおこなったあと、体重計のような台にのせられて、「まずは目をあけたまま立っていてくださいねー」「次は目をつぶって同じ姿勢をキープしてください」と言われ、どうやらその検査台によって微妙に揺らされているようだった。で、一通り検査を終えると、診察室に再び戻り医師から説明。モニター画面でグラフを見せられて、「平均よりもだいぶ揺れていますねー」ということで診断されました。

診断名は「良性発作性頭位めまい症」

サッカー女子日本代表だった澤穂希選手が発症した病気としても有名ですよね。たぶん私はそのときにこういう病気があるということを知りました。聞いたことのある症状だったので、それほど心配せずに落ち着いていられました。

予め病気の知識があると、万が一「めまい」に襲われたとしても冷静に対処できるので、とくに慢性疾患がある人は日頃から健康本などを読んでおくといいかもしれませんね。

処方されたお薬

処方薬は内耳の血流を増やして回転性のめまいを和らげるお薬(ベタヒスチンメシル酸塩錠6mg)と吐き気を抑える薬(ペロリック錠10mg)の2種類。

医師から言われた注意点

めまいの症状があるときは、自転車や車の運転は控えましょう。

治るのにどれくらいかかったか?

初めてめまい症におそわれたときは治るまでに、なんと1ヶ月もかかりました。

周囲の人に聞いたら、早い人だと1週間とか、2週間で症状がおさまっているのに、やっぱり持病があるせいかしらね?あるいは副作用で、カルシウム不足だからか?

結局、週1で耳鼻咽喉科に計4回通院しました。

再発する、でも症状は1回目より軽い

治ったと思ったら、また1ヶ月後に、めまいにおそわれました。1回目よりも症状は軽くて、2週間ほどでおさまりました。自然に治ることがわかったので、1回だけ耳鼻咽喉科に行って、診断してもらったあとは、1週間だけお薬を飲んで、あとは自然に治るのを待ちました。

1年半後(2018年12月)、再発

前回、前々回よりも症状は軽かったです。

4年後(2022年12月)

めまいは、いまだに続いています。生理前や冬の時期、季節の変わり目の春になることが多いです。今回は、めまいに続き、両耳の耳鳴りも続いて、眠れない日々が続きツライです。

4年3ヶ月後(2023年3月)

久しぶりに大きなグルングルン回転性めまいに襲われました。数日で良くなりつつあるかなぁ?と思った矢先の4日後、起床直後からフラフラし、真っ直ぐ歩けない状態が約2時間ほど続きました。パピプペポはちゃんと言えるし、手足のしびれもないし、脳卒中ではなさそうだけれど、不安感でドキドキ。心拍計で心電図を測ってみたところ、「心室細動の可能性」と表示され、ますますドキドキ。かかりつけの膠原病内科にTELをして指示を仰ぎました。その後、出社した夫を呼び戻し、めまいが落ち着いたところで、耳鼻咽喉科に連れて行ってもらいました。結局、診断は良性発作性頭位めまい症で変わらず。吐き気はないけれど、大きなめまいが来たとき用に吐き気止め(トラベルミン)を処方されました。翌朝、試しにトラベルミンを飲んだところ、確かにめまいには効いているようでしたが、副作用の眠気が強く出て、活動できず。記憶も曖昧。

めまい対策・予防

医師いわく「寝不足やストレス、栄養不足などで再発しやすい」そうなので、しっかり睡眠をとるしかないですね。

運動をやってみるのも手

めまいの治療として、運動(浮遊耳石置換法)もいいと聞きます。ネット上に動画でよく紹介されているので、試してみてもいいかもしれません。

  • Epley法(エプリー法)
  • Semont法
  • Lempert法

などが浮遊耳石置換法として有名です。そのほか、寝返り運動を指導する病院もあるようです。

【エプリー法の動画(youtube)】

実は私も病院に行く前に、このエプリー法を試してみて、症状が軽くなってから病院に行きました。

具体的には、長椅子に仰向けに寝っころがって、頭部だけ椅子からはみ出るような位置にズリズリ移動したところで、頭の力を抜いてあごを天井にむけるかんじで頭を落とす。でもって、右を向いて10秒、真上を向いて10秒、左を向いて10秒キープの動作を数回繰り返してみた。すると、おぉ!これが効果てきめん!ってなかんじで、かなりスッキリしました。

まとめ

読者の皆さんも、栄養不足やストレスを抱えている人も多いと思うので、グルグルめまいにおそわれても、どうぞ慌てずに冷静に対処しましょう!

ただし、基礎疾患からくるめまいの可能性もあるので、自己判断はせずに、必要に応じて主治医などにも相談しましょう。