膠原病やうつ病で障害年金がもらえるケースも。持病があって医療保険に入れなくてもガッカリする必要はない。

こんにちは。膠原病歴7年目のカフェモカです。

最近、「持病がある人でも入れる保険ができました」と謳う保険会社のCMをよくみかけます。膠原病などの持病があっても加入できる医療保険があること自体は、当事者の方にとっては安心材料の一つになるケースもあるのかもしれません。

そもそも、医療保険に入る必要性はあるの?

しかし、高安動脈炎も含め、膠原病などの持病があると、医療保険に入れないケースがほとんどです。実際、患者さんのなかには、「医療保険に入れない」と嘆く方もいます。

でも、医療保険に入れないからといって、ガッカリする必要はないのではないでしょうか。個人的には、ある程度の貯金があれば(もしくはこれから貯めていけば)、医療費を医療保険で備える必要はないと思っています。

なぜなら、ここ日本では、病気になった時のセーフティネットがいくつも用意されているからです。

治療費が高額になったときの社会保障や控除あれこれ

日本は国民皆保険制度をとっているので、保険診療を受けたときには医療費の一部(1~3割)を病院の窓口で支払えばよいのです。

さらに治療費が高額になれば「高額療養費制度」が適用になったり、確定申告で「医療費控除の申告」をすれば税金の一部が戻ってきたり。

高額療養費制度とは、医療機関で支払った額かひと月で一定額を超えた場合に、その超えた部分が健康保険から支給される仕組みです。たとえば100万円の医療費(3割負担で自己負担30万円)がかかったとしても、1ヶ月あたり約9万円で済みます(年収500万円前後の方の場合)。

会社員や公務員であれば、「傷病手当金」が給付されます。

万が一、障害をおってしまったら、65歳を待たずに年金(「障害年金」)を受給できるケースもあります。膠原病やうつ病も対象です。

どうにもこうにも生活に困ってしまったら「生活保護制度」もあります。

このようにセイフティネットがいくつも用意されているので、少なくとも1年~数年働かなくても生活していけるだけの生活防衛資金(貯蓄)さえあれば、なんとかやっていけそうではないですか?

最近は引受緩和型の民間保険も登場していますが、わざわざこのような保険に加入してまで、医療費を備える必要が果たしてあるのかどうか?今一度じっくり考えてみるといいかもしれませんね。


障害年金について詳しく知りたい人は『これならわかる障害年金』などのお読みになってみては?

まずは、日ごろから「節約」と「貯蓄」を!

「備えあれば、憂いなし」と言いますが、最善の備えとは、日頃から節約を心がけて、自分自身で貯蓄をおこなうことです。保険に頼るのではなく、まずは資産を増やすべく、支出を見直してみましょう。

毎月の自動積立はオススメ!

私は医療保険代わりに毎月一定額をSBI証券でコツコツ自動積立(インデックス投資)しています。

保険会社に運用を任せるか、自分でファンドを選んで運用するか、の違いですよね。

自分で運用したほうが手数料を抑えられて、はるかに運用益が得られる可能性があるので(もちろん多少のリスクはありますが)、私は後者を選択しています。

保険のことや、お金の増やし方を勉強したい人、積立投資に興味がある方は、過去記事で紹介した本などをまずは読んでみることをおすすめします。

若いうちからお金のリテラシーを身につけて、自分にあったやり方で、老後の生活資金や病気などへの将来に対する備えをしたいものですね。