「家相がよくない」
「鬼門・裏鬼門に玄関がある」
「このような物件に資金援助はできない」
・・・ガーン!
夫婦で何ヶ月もかけて、ようやく気に入った新築一戸建ての物件を見つけて購入予約までこぎつけたときに、義両親に電話で「買う家を決めました」と報告をしたら、すぐさま間取り図をFAXせよと指示があり、それをみた義父からの言葉が最初のとおりです。
このときは、もうショックでショックで。あれ以上ステキな物件は見つからないよ・・・と、途方にくれたものです。
それでなくても、私は難病を抱えて体力がないのに、毎週末物件の内覧で予定が埋まり疲れきっているのに・・・この期に及んで・・・口出しするなんて!しかも、家相なんて!どうでもいいじゃん!!こんなことに縛られて、暮らしにくい家を選んでしまったら本末転倒だよ・・・。このときばかりは、やり場のない怒りを抑えるのに必死でした。
「六星占術」を気にするということは当初から聞いていたので、引越し時期については運勢のいい時期を狙ってスケジュールを組み立てていました。
結婚するときも、日取り云々でもめたので、家を買うとなったらまた口を出してくるだろうと思った私は、「六星占術のほかにお義父さんが気にすることはないか、きちんと確認しておいてよ!」と夫には事前にお願いしておいたのですが、まったく役にたたず。
家相を気にする家族がいる場合
家を購入する際には、プロに家相診断してもらうのも一つの方法です。
良い先生に当たれば、 玄関に黄色いものを置くと悪い家相を避けられるなど、現実的な解決策を教えてくれるかもしれません。良くない先生に当たると、今の家からこの方角には買ってはいけない、今年は年まわりが悪いからなど、対処しようがない方法しか教えてくれないかもしれません。
家相についての考え方
私も今回家を購入するにあたり、家相の本を読んでみました。
家相上、何も問題がない家というのは、日本の住宅の中で、何割くらい存在しているかご存知ですか?
それは1棟しか存在していなくて、京都の二条城がそうとのことです。二条城の周りに計画的に街を作って、道路を造成して、悪い運気を流すところに川を引いて、重要地点に寺院を築いたりすると、二条城は家相上、守られるそうです。
現在の住宅で考えても、総理大臣の公邸も、天皇陛下の御所も家相上は問題がある家になります。江戸城の家相も悪いので、徳川家康は江戸の鬼門の日光に東照宮を作らせ、自分を埋葬させたくらいです。
家相にこだわると、二条城を京都の街ごと買い占めないと、完全な住宅にはなりません。個人、法人問わず、国家規模で考えても、家相は逃れられないポイントになります。
ということを理解したうえで、親などがどこまで気にするのか、どんな家なら許容できるのか、 事前に確認しておくことをお勧めします。
ちなみに、義父は家相のなかでも、特に「玄関」と「トイレ」の位置を気にしていました。これらが北東(鬼門)、南西(裏鬼門)、南、西にある物件は絶対に避けることが条件となりました。
このように、わが家は、家を購入する際に、「家相」がいい、「方位」がいい、ということが絶対条件として加わってしまったので、ますます私にとっては妥協、妥協尽くしになっていったのでした。