結婚は「週末婚(別居婚)」が理想的なスタイル!?

家を買う前に考えたことがあります。

難病持ちの私が、住宅ローンを組んでまで、一戸建てを買う必要があるのかどうか?

一生、賃貸マンション暮らしでいいのではないか?

さらにいえば、難病を理由に子どもを連れて私は実家に帰るのもありでは?と。そのほうが、家事や育児の負担も減るし、夫は全国に転勤の可能性もあるので、通院事情から転勤先について行かないであろうことを考えれば、現実的な選択肢の一つと思いました。

将来かかってくるであろうさらなる医療費や教育費、老後のお金を貯めるのであれば、「週末婚」(別居婚)というスタイルもアリではないか?と。

週末婚とは

週末婚とは何らかの事情で週末(休日)のみ会ったり、週末のみ生活をともにする夫婦のことである。週末婚は当初、子供をもった人が再婚する際、子供が新しい親に成れるために行われたものを指した。後に単身赴任などの理由で週末しか会えない夫婦のことも週末婚と呼ぶようになる。1999年には内館牧子脚本、永作博美・松下由樹出演のドラマ『週末婚』で広く認知される言葉となる。流行語的に週末婚が普及してからは、平日は一人の生活を楽しみ、週末だけ夫婦生活を楽しむといった、特に事情なく週末婚という形態を望む若者も増えている。(「日本語俗語辞書」のサイトより引用)

ひと昔前、内館牧子脚本の『週末婚』というドラマが流行ってから、この言葉の知名度が一気にあがったようですね。

夫婦ともに仕事が忙しく、独身生活のときのように平日はそれぞれの家で生活をしたり、遠方に自宅をかまえ、一方が仕事の関係で都心にセカンドハウスを構える……といった具合。

そういうスタイルで、夫婦の関係も良好なのであれば、難病をかかえる私と子ども(当時4歳)は実家に住んで、夫は会社の近くにひとり暮らしをしてもらって、週末だけときどき会うというのも、アリなのかなぁ~と。

メリット

  • 実家暮らしだと、じぃちゃん、ばぁちゃん(実父母)のサポートが短期的にはいろいろと得られる(しかし親ももう60代半ば。いつ介護の問題に直面してもおかしくはない)。
  • ひとり暮らしであれば、夫もマスオさん状態にならずに気がラクか。

デメリット

  • なんといっても子どもへの心理的影響が心配。
  • 親子はやはり一緒にいたほうがベター。

夫の意見

結局、この「週末婚」プランは夫から即却下されました。

まぁ。理解されない。

いつまでも親離れできていない、と呆れられる始末。

長男である夫の立場からすれば、

  • 将来、親と一緒に暮らすための部屋くらいは用意しておきたい
  • 先祖の供養・仏壇をおく部屋を確保したい
  • 一戸建てがいい(私はマンション派)

など、妻である私がまったく考えていないような事柄について強い責任感とこだわりを持っていました。

これはなかなか夫を説得するのは手強そうだと、平行線をたどるばかりなので、いったん家のことについて夫と話すことはやめました。

ひとりでリサーチ&作戦会議の日々

その間、自分なりに希望エリアの絞り込みや、マンションと一戸建ての相場感をつかんだり、資金計画を立てたり、毎日地図とにらめっこして周辺環境などを調べたりするなど、夫のいない平日は自宅にいながら一人だけでできることを進めていきました。

ある程度、自分の住まいの理想・優先順位のイメージが湧いてきたところで、その後、夫に相談するための資料をExcelで用意して、具体的に「こんな条件で考えているけどどう?」「こんな物件あるけどどう?」と意見を聞きながら、夫の希望イメージをヒアリングして、自分の希望も織り交ぜながら再びリサーチして、というのを何度も何度も繰り返して、夫婦としての希望条件・優先順位を決めていきました。

物件探しは、まずは条件を固めることからはじまる。夫婦それぞれの希望を出し合って、お互いに納得するまで話し合おう。この一連の作業は体力のない私にはとてつもなく疲れた。

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